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不眠症の分類とその治療
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一過性不眠(持続:数時間) |
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急性のストレス(不安、痛み、外科手術前、時差ボケなど)
持続は数日間のことが多く、睡眠薬なしでも問題ない。薬物を用いる必要がある場合、入眠困難に対し、超短時間作用型を用いる。数日間の服用で症状は軽減できる。 |
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短期不眠(持続:1~3週間) |
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仕事や家庭生活あるいは重大な病気などによる比較的長期間のストレスによる。
入眠困難に対しては超短期時間作用型または短期時間作用型薬剤を用いる。睡眠が改善されれば服薬をやめる。 |
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長期不眠(持続:1ヶ月以上) |
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性格要因がおもに関係する神経症性不眠、精神疾患のほか身体障害の症状としての不眠、薬物によるもの(アルコールのほか不眠を来たす薬物)、高齢者の不眠、概日リズム睡眠障害などがここに含まれる。 |
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1神経症性不眠 |
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神経症性不眠では入眠困難を訴えるものが多い。これに対しては超短時間作用型や短時間作用型の睡眠薬を用いる。中途覚醒や早期覚醒を伴うものでは中間作用型や長時間作用型の睡眠薬を用いる。睡眠に対するこだわりが強い場合には、抗不安薬を日中に投与して不安焦燥感を軽減するようにし、中間作用型や長時間作用型の睡眠薬を用いる。
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2精神疾患に伴う不眠 |
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気分障害(うつ病)や統合失調症(精神分裂病)に伴う不眠には、抗うつ薬や抗精神病薬の中でも催眠作用のあるものを用いることが多い。
気分障害の強い不眠には、ベンゾジアゼピン系薬剤では不十分であり、ミアンセリン(テトラミド®)10~60mg、トラゾドン(レスリン®)50~150mgなどを就寝前に投与する。気分障害での持続性不眠は自殺の予測因子であるので、十分注意する。
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3不安障害 |
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全般性不安障害では夜間不安が強くなり、入眠障害を訴えることが多い。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)では、夜間に覚醒して、強い不安症状を生じる。睡眠薬としては、中・長期間型のフルニトラゼパム(ロヒプノール®)1~2mgやクアゼパム(ドラール®)10~15mgなどを考える。これにより効果が不十分な場合はベンゾジアゼピン系の増量は依存形成をきたす可能性を考慮して、睡眠作用のある抗精神薬のリスペリドン(リスパダール®)1~2mgの投与にする。クロナゼパム(リボトリール®)0.5~2mgはパニック障害にも有効である。
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4アルコールによる不眠 |
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アルコールは睡眠導入効果はあるが、睡眠後半逆に睡眠が浅くなり、利尿作用のため中途覚醒、早期覚醒の原因となる。アルコール離脱(退薬症候)治療には、交差耐性のあるベンゾジアゼピン系薬剤を対症的に随時投与する方が投与量も少なく期間も短く有効である。
カフェインには覚醒作用があるため、入眠障害や、利尿作用のため中途覚醒の原因となりうる(コーヒー、紅茶、緑茶、ココア、チョコレート、清涼飲料など)。
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5ニコチンによる不眠 |
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ニコチンは吸入直後にリラックス作用があるが、その後、覚醒作用が数時間持続する。そのため夜間のタバコは睡眠障害の原因となる。禁煙用のニコチンガム、ニコチンパッチも同様である。
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6高齢者の不眠 |
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高齢者では浅いノンレム睡眠(段階1、2)が増加し、深いノンレム睡眠(段階3、4)が減少する。また、レム睡眠も減少している。
高齢者では、睡眠が浅くなり、中断しやすい。早寝早起きとなるのは、上述の終夜睡眠ポリグラフ検査の結果のとおりである。
高齢者では、睡眠等の体内蓄積が起こりやすく、睡眠薬に対する感受性が亢進している。そのため、作用時間が延長しやすく、翌日への持ち越し効果や健忘、脱力などの副作用が出やすい。
高齢者では、代謝経路が単純で代謝されやすい、ロルメタゼパム(エバミール®)や筋弛緩作用の少ないω1選択性睡眠薬としてゾルピデム(マイスリー®)やゾピクロン(アモバン®)を考慮する。
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7薬物による不眠 |
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睡眠障害をもたらす主な薬物
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